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岸和田少年愚連隊 [中場利一]

これはもう、読み終わる前から感想は決まってた。

むちゃおもろい

前々から気になってた、大阪の、しかも南寄りの上品なヤンチャさんの話。
やっとのことで、文庫を買って読みましたよ。
映画も、「ガキ帝国」でデビューした井筒さんがメガホン取って。確かサイバラさんも出たと記憶してます。

笑いどころ満載です。と言いますか、ほとんど全編笑えます。
読む時の心得としては、

1.何かを飲みながら読まない。吹きます。
2.何かを食べながら読まない。噴きます。
3.できれば公衆の面前で読まない。ニヤリ顔になります。肩が震えます。

― 但し、こういうヤンキー系に眉をひそめる方は、読んでも面白くないと思います。それどころか嫌悪感ビシバシで体調を崩すかも知れません。 ―

もう、作者のチュンバを始め、愚連隊の青春がギッシリ詰まってます。
面白いフレーズも随所にありますが、その中の1つを紹介します。

 パーマをあてる店は決まっていた。小鉄が教えてくれた店で、その店はパンチパーマやリーゼント、それにソリコミ関係を得意としている店である。それまで ずーと通っていた、天花粉をパタパタつけて「よっしゃー男前になったでー」とフウセンガムをくれる近所の店とはおさらばだ。


我が故郷、出屋敷にも駅前にパンチが得意な散髪屋があって、近隣はもとより、遠方からも電車に乗ってプロの方が来る、という店があった。
私もツレに散髪を(洋裁挟で)失敗されて、1回だけ行ったことがある。ふつーの散髪。再開発で立ち退いて、どこに行ったのかは知らない。

この愚連隊シリーズ、5つある。血煙り純情編は既刊、望郷編は4月、外伝は5月、完結編は6月の発売予定。シリーズ全部読破したいものだし、映画も見たい。ヤンチャな笑いが欲しい方、必読の書であります。

講談社文庫 ISBN4-06-274973-4 533円(税別)


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