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いま、読みおえました [原作]

澪と巧と佑司の奇跡の6週間。
映画を、しかも2回見てからの原作。
そこにはしっかりとした映像があり人物があり声があった。
記憶の中にある感情と重ね合わせながら読んだ。同じであった。

比べながらも読んだ。
ロケの都合、設定の都合、脚本の都合。
原作から省略されたシーンも多かった。
書き換えられたシーンも多かった。
でも、だからといってどちらかがそれにより優劣に差がつくとか、
そういうものでもない。

この話の肝は、やはり後半の澪の側からの回想というか説明、その部分かと。
これがあって色んな「何故?」がはっきりとする。
しかし単なる謎解きではない。
この部分は、読み手によって感想は異なると思う。
私は、えも言われぬいい気持ちになった。
たぶん、多くの人が望む答えを、作者が澪に用意したから、そして私も多くの人の一人だろうから。

市川拓司の書く文章について
稚拙な文を書く私が言うのも何ですが、表現に乏しいところが多々ありました。
冗長な表現も見受けられます。
情景が浮かぶような文を書いているか?
これは残念ながら映画のシーンが頭に残っていますので何とも言えません。
しかしながら、文章の巧拙よりも、かようなストーリーを書き上げる、
そこが素晴らしいのかと思います。

いま、会いにゆきます。

流行語対象などという、軽薄でどうでもいいものには興味を持たれたくもないが、私に取っては、かなり印象に残る9個の文字と1個の句点。
忘れることのできないフレーズになると思います。

ま、慣れない批評などヤメにして、いい気持ちで眠りにつこうと思います。

いま、会いにゆきます 市川拓司 小学館 2003年3月20日 初版


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